みのまわりのものたち。

何気なく使っているものの良し悪しについて。

ミリシタ 背景の画像から聖地を特定するための方法論 番外編

本記事は

の4日目の記事となります。マストドンアイマス関係鯖のメンバーによる、アイマス以外のことを好きに語るアドベントカレンダーです。昨日は、ろころこさんの担当でした。記事は以下。

カフェって個人的には入りづらいのですよね。紅茶とかコーヒーとか全然種類わからなくて!機会があれば教えを請いたいものです……(*´ω`*)

 自己紹介と記事の概要的なもの

はじめましての方ははじめまして。紗那と申します。普段はTwitter(@rare_shana3)とimastodon.net(@n)にいます。ミリシタからのミリオンPで、琴葉さんと桃子ちゃんを担当しながら、おはなしジェネレータ書いたりとか聖地の特定とかしております。

Except imas Advent Calender 2018は通称「えくます」で、アイマス以外のことを好き放題語るということで、聖地特定にまつわる話でもしようかなと思います。

ざっくり要約すると、ミリシタ以前からプレイしている位置情報ARゲーム「Ingress」にも聖地特定みたいなことをする要素があるという話になります。

Ingress

Ingress

Ingressインストールして緑を選んで一緒に覚醒しましょう(?)

 Ingressには世界大会みたいなものがある

そもそもIngressというのは、緑と青の2つのチームに別れて、現実世界に実在する特別なスポット(ポータルと呼ばれる)を取り合い、さらに自分のチームがとったポータル同士を線で結んで三角形を作ることで陣取りをする……というゲームです。実在するスポットを線で結んで三角形を作るというのがミソで、実際に3箇所を巡らないといけません。これにより、陣地を広げるためにどんどん歩くことになります。

 

もう少しだけゲームの設定に深入りします。この世界にはXM(エキゾチックマター)と呼ばれる不可思議な物質にあふれています。一般人の目には見えませんが。XMは人間のあらゆる能力を活性化させる可能性があると言われています。例えばXMを浴びた人は異常に創造力が高まって凄まじい芸術を生み出すとか、常人離れした運動神経を獲得するとか。Ingressの世界では例えばレオナルド・ダ・ヴィンチとかはXMめちゃくちゃ浴びまくったことになっています(多分)

そんなXMについて、脳死でガンガン浴びて覚醒人類になっちゃえ!な過激派が緑、逆にそんなやばいもん要らんやろ世界から一滴残らず除去しろXMを許すな!な過激派が青になります*1。当然両陣営は相容れません。かくして両陣営はXMが大量に噴出するスポットであるポータルを奪い合い、隙を見ては三角形を作って範囲内の無垢な人間を引き込もうとしているのです。

 

で、世界大会の話ですね。人間に影響を与えるやばい物質XMは、たまに、リアル時間でいうと1~2ヶ月に一回くらい世界中の特定の場所で異常発生することがあります。これがアノマリーです。大量噴出するので、両陣営ともに自分の陣営を優位にするチャンスです。大量のXMを自陣営で抑えようとし、アノマリーのタイミングに合わせて国中、場所によっては世界中から人が集まってきます。わたしも過去に、Ingressのためだけに大阪から仙台行ったりしました。アイマスのライブ現地参戦みたいなもんですね。普通だね。

そういう設定のもとで、Ingressでは数ヶ月に一度世界大会が開催されます。ルールは毎回調整されるのですが、例えば単純に指定の範囲内のポータルをたくさん確保したほうが勝ちとか、指定のポータルを起点にできるだけ長い線を引いたほうが勝ちとかそういう感じ。

その世界大会で聖地特定みたいな要素があったりなかったりする

さっき、アノマリーで現地に行くのはアイマスライブの現地参戦みたいなものって話をしたんですが、LVみたいなものもあります。こういうとなんだか語弊がある気もするけど。

要するに、現地に行けなくても遠隔でサポートすることもできるよ!ってことです。

支援にもいろいろな形があるんですが、その中の一つにデッド・ドロップというものがあります。これは、アノマリーの開催中開催範囲のどこかに超重要な情報*2が書かれた紙がひっそり隠されており、それを見つけるというものです。当然同じ紙は1枚しかないので、先に確保した陣営が一方的に情報を手に入れることができます。

で、紙自体を確保するのは勿論現地の人にしかできないんですが、隠し場所のヒント自体は通常、Google+Twitterなどで一般公開されます。例えば、2015年の京都で開催されたアノマリーでのヒントはこんな感じです。

https://lh3.googleusercontent.com/-jshYwbpbvMc/VRZai5R2a5I/AAAAAAABPos/y7Uv_l9fTA4/w928-h697-n-rw/Cluster%2B4%2Bdead%2Bdrop.JPG

この画像のどこかに重要情報が書かれた何かが隠されているということになります。↑はめちゃくちゃ簡単な例*3ですが、次のような無理ゲーもあったりします。そもそもこれ何やねん。

https://lh3.googleusercontent.com/-ZyVkD6jeCrQ/VRY-Uyt8QqI/AAAAAAABPeQ/yIomd_17_rI/w928-h1238-n-rw/Cluster%2B2%2BDead%2Bdrop.JPG

ともあれ、このようにヒントが一般公開されるため、その写真が示す場所がどこなのか、を探すことについては現地でなくても協力できます。むしろ現地の人たちはポータルの取り合いで忙しいのでそれどころではありません。

何が面白いのか

とっても面白いんです。基本的に重要情報がすぐ見つかったら困るから、そう簡単に画像からは特定できないように注意深く撮られているものばかりです。それを無事に発見できると脳汁がぶわー!!ってなります。貢献してる感も出ますしね。なんせ世界大会ですから。自分が見つけた場所が、もしかしたらとんでもないお宝情報に繋がってるかもしれない!みたいな高揚感があります。

例えば以下は2018年11月に香港で開催されたアノマリーで出題されたヒントの一つです。

https://pbs.twimg.com/media/DsLD3_WWoAIuMF9.jpg

一見しただけでは、何のヒントもないように見えます。写っているのは、よくわからない鍵穴みたいな形したコンクリートの穴と木と葉だけ。この鍵穴みたいなものが何なのかもよくわかりません。お手上げです。

……と言わずにしっかり見ていくと、画像中央やや右に東屋の屋根のようなものが見えます。つまり、一見するとただの森のなかに見えるこの写真は、公園である可能性が高いということになります。

そんな気持ちで香港の公園を見ていると、こんなふうにそれっぽい東屋が見つかったりするわけです。快感ですね(*´ω`*)

勿論大抵は思いついたところが全部地図で見るだけ大外れなのがわかってしまい、泣きながら再捜索するんですが……。

行ったことはない場所に行った気になれる

ストリートビューや地図を駆使するので、行ったことがない場所に行った気になれるのも魅力の一つです。場合によっては、地域ならではの風習、地形的特徴に触れることもあります。例えば、次の画像は2018年7月に札幌で開催されたアノマリーでのヒント画像の一つです。

https://lh3.googleusercontent.com/-IEAD1GliAzg/W1vOKaQYubI/AAAAAAAACiA/qvWpNwXtP20GGVi5OWKPJRfnMOAAWpVzACJoC/w928-h695-n-rw/8f82c848-21d9-49f5-8936-5d2ea90d5276

パット見でわかることは、これがおそらく公園の内部であること。それなりに広い公園のようです。 そして私は、この盛り上がってる小さい丘は大きなヒントになる!!!と確信したんですが……。ストリートビューで公園を見ていくと、小さい丘って札幌の多くの公園にあったんです。つまり大した手がかりにならない。

後からどうしても気になって札幌で活動するプレイヤーさんに聞いてみたところ、確かに札幌の公園ではよく見かけるらしく、冬に雪が積もると子供がそり遊びして遊んでることもあるとのこと。実に北海道らしいなぁと感心したのでした。そういう普通では知りえないことに触れられるのも楽しさの一つだなぁって思います。

終わりに

そんなふうにIngressで特定しているうちに、ミリシタに出会い、ミリオンでも聖地を特定するようになりました。結構奥が深いです。みなさんも聖地特定、してみませんか?

注釈

*1:アイマスのライブで喩えると、「周囲への迷惑とか気にするな!!ガンガンサイリウム振り回してヲタ芸打っていけ!」派と「動くとか論外。ずっと地蔵で聴き続けるのが当然のマナーでしょ」派くらい、どっちも極端な思想です。もうちょっと両陣営とも落ち着いてほしい

*2:例えばポータルを取り合うルールだった場合、普通のポータルは1個につき1点だけど、「琴葉駅」と「桃子公園」って名前のポータルだけは5点獲得できるよ!みたいなことが書いてるはずです。わたしも実物拾ったことはないので詳しくは知りません

*3:※当社比。これは出町柳駅のすぐ西で普通に見覚えがある人も多いくらい。こういうのは特定するより、知ってる人が画像見て急行するほうが早くなります